十一月の柔らかな光に誘われて、日野市の高幡不動尊を訪れました。
悠久の時を刻む朱色の山門が参拝客を優しく迎え入れ、境内では秋の風物詩である「菊まつり」が華やかに開催されています。
重厚な仁王門をくぐれば、そこには丹精込めて育てられた菊花が咲き誇り、清らかな空気が流れる内苑が広がります。
宝輪閣や不動堂を彩る色鮮やかな花々と、秋空に端然とそびえ立つ五重塔。
今回は、多摩の秋を代表する伝統美と、心静まる神域の散策ルートをご紹介します。
高幡不動尊「菊まつり」の動画(YouTube)
仁王門から内苑へと続く、菊の香りに満ちた参拝路。
カメを象った愛らしい菊人形や、五重塔の足元で美しさを競い合う競技花の数々を映像に収めました。
大日堂の静謐な佇まいや弁天堂を吹き抜ける秋の風とともに、癒やしのひとときをお楽しみください。
境内を埋め尽くす、菊花の造形美
職人技が光る「だるま作り」と「ジャンボ福助」
境内の至る所に展示されているのは、東京多摩菊花連盟の方々が情熱を注いで育て上げた銘品の数々です。
凛とした気品を放つ厚物の「だるま作り」や、繊細な花弁が宙を舞うような管物の美しさには目を奪われます。
また、大輪の花を力強く支える「ジャンボ福助」や、自然の峻厳さを凝縮した見事な「盆栽」など、日本の伝統園芸の奥深さを間近に感じることができます。
カメのモチーフをあしらった愛らしい造形もあり、訪れる人々の心を和ませてくれます。
五重塔を背景に咲き誇る菊花壇
高幡不動尊の象徴ともいえる五重塔の足元には、色鮮やかな菊花壇が広がっています。
太管や間管など、それぞれの個性が描き出す秋の造形美と、朱色の塔のコントラストは息を呑むほどの美しさです。
「鳴り龍」で知られる大日堂の静寂や、水辺に浮かぶ弁天堂を巡りながら菊を愛でる時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれる至福のひとときとなります。
散策の後に楽しむ、周辺のおすすめスポット
高幡不動尊周辺には、参拝の後に立ち寄りたい歴史と自然を感じるスポットが点在しています。
ゆっくりと流れる多摩の時間を満喫できる場所をご紹介します。
高幡山・山内八十八ヶ所巡り(境内)
不動堂の裏手に広がる山には、弘法大師ゆかりの八十八ヶ所巡りの路が整備されています。
軽いハイキング気分で散策でき、山頂付近からは多摩の街並みを一望できます。
菊まつりの時期は木々も色づき始め、心地よい森林浴を楽しむことができます。
多摩モノレール沿線散策
高幡不動駅からモノレールに乗れば、多摩動物公園や立川エリアへもすぐのアクセスです。
車窓から眺める多摩川の景色や、秋に色づく街並みを眺めながらの空中散歩は、家族連れやデートにもおすすめです。
高幡不動尊へのアクセス情報
高幡不動尊は駅から非常に近く、公共交通機関でのアクセスが大変便利です。
参道にはお土産店や飲食店も並び、駅からの道のりも楽しめます。
- 電車でのアクセス:
京王線「高幡不動駅」より徒歩約3分
多摩モノレール「高幡不動駅」より徒歩約5分 - 車でのアクセス:
中央自動車道「国立府中IC」より約15分
※お祭り期間中は駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。
多摩の秋を彩る、高幡不動尊の菊まつり。
歴史ある山門をくぐり、端然と咲く菊の花々と五重塔を眺めながら、深まりゆく秋を感じてみませんか。
あなたも心安らぐこの風景を体験しに、ぜひ足を運んでみてください。

