初夏の爽やかな風が薫る5月、東京都北区にある歴史的な名園「旧古河庭園」を訪れました。
大正初期に建てられた重厚な洋館の前に広がる西洋庭園では、春のバラフェスタが開催されており、まさに今を盛りと色とりどりの鮮やかな薔薇が満開を迎えています。
西洋の気品あふれるバラ園を堪能した後は、階段を下りて瑞々しい新緑に包まれた静寂の日本庭園へ。
都会の喧騒を離れて和洋の伝統美が織りなす極上の調和を味わう、心潤う散策ルートへと皆さまをご案内します。
旧古河庭園のバラの動画(YouTube)
青空に映える満開のバラの色彩、石造りの階段を踏みしめる音、そして深緑の奥から優しく響く大滝の水音。
和と洋の美が見事に調和した旧古河庭園の美しい初夏の情景を、4Kの高画質映像でお届けします。
伝統美が織りなす、旧古河庭園の見どころ
洋館を彩る主役「満開の春バラと西洋庭園」
バラ園の入り口に一歩足を踏み入れると、甘い香りとともに出迎えてくれるのが、咲き誇る赤やピンクの華やかなバラです。
重厚な洋館を取り囲むように優美に咲く花々は、大輪の気品あふれる美しさを見せてくれます。
石造りの階段をそっと降りて進む西洋庭園では、伝統の洋館を背景に燃えるように鮮やかに輝く赤バラや、白、オレンジに染まる色彩の饗宴が広がり、まるでヨーロッパの宮殿の庭園にいるかのような幻想的な心地よさに包まれます。
緑豊かな木々に包まれた「心字池と情緒ある石橋」
絶景の西洋庭園の先にある階段を下りていくと、瑞々しい深緑の木々のなかに、和の心と静寂が美しく調和する日本庭園が姿を現します。
時を重ねた石の橋をゆっくりと渡った先には、静かな水面を湛える心字池が広がっています。
池の畔に静かに寄り添う趣深い雪見燈籠や、水の流れを石の佇まいで見事に表した風情ある枯滝などを巡ることで、日本の伝統美を肌で感じることができます。
歴史を伝える遺構「重厚な石造りの書庫と大滝」
庭園の奥へと足を運ぶと、深い歴史の物語を秘めてひっそりと佇む、新小松石の灰色が美しい重厚な石造りの書庫が歴史の面影を今に伝えています。
さらに緑豊かな木々の奥へ進めば、清らかな水の音が優しく響き渡る深緑の大滝があり、涼やかな癒やしの空間が広がっています。
展望台へと登り、和と洋が綺麗に融け合う美しき調和を静かに見渡せば、日々の忙しさを忘れる穏やかな大人の休息が完成します。
あわせて巡りたい、周辺のおすすめ散策スポット
旧古河庭園のある北区・駒込エリアには、東京を代表する歴史的な名所や、下町情緒を今に遺す魅力的なスポットが揃っています。
美しいバラと庭園を堪能した後に立ち寄りたい、おすすめの散策ルートをご紹介します。
六義園(徒歩約15分)
旧古河庭園と同じく駒込を代表する、江戸の二大庭園に数えられた広大な回遊式泉水庭園です。
こちらは平坦で広々とした大泉水を中心とした純和風の造りとなっており、旧古河庭園の和洋折衷の雰囲気とはまた一味違う、洗練された大名庭園の美しさと深緑の静寂をのんびりと歩きながら愉しむことができます。
霜降銀座商店街(徒歩約5分)
庭園の賑わいからすぐ近くに位置する、どこか懐かしい昭和の面影を残すアットホームな下町商店街です。
通りには昔ながらのお惣菜屋さんや和菓子店、温かみのあるカフェなどが並んでおり、お散策の合間のランチや、少し小腹が空いたときの手作りスイーツ休憩にとても便利です。
旧古河庭園へのアクセス情報
旧古河庭園は駅からのアクセスが非常に良く、複数の路線から歩いて向かうことが可能です。
周囲の静かな街並みを少し歩くだけで、風格ある本館の門へとスムーズに到着できます。
- JR京浜東北線:
「上中里駅」より徒歩約7分 - 東京メトロ南北線:
「西ヶ原駅」より徒歩約7分 - JR山手線:
「駒込駅」より徒歩約12分
気品漂う洋館、色鮮やかに咲き競う大輪のバラ、そして時が止まったかのような和の伝統を遺す心字池。
都会の真ん中に美しく守られてきた特別な風景は、私たちに穏やかな心のゆとりを取り戻させてくれます。
皆さんも大切な人を誘って、花の余韻をそっと持ち帰る美しき初夏の時間を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。

