英語の分詞構文とは？使い方を例文でわかりやすく説明

分詞には、現在分詞と過去分詞の２つがあります。

現在分詞は動詞の原形に「ing」をつけ、過去分詞は動詞の原形に「ed」をつけます。

分詞構文とは、副詞的に文の情報を補足するものです。

言葉だけでは理解が難しいと思いますので、例文を見ながら確認していきましょう。

英語の分詞構文とは？

分詞とは

分詞とは、動詞を変化させて形容詞や補語の役割として使うものです。

分詞には、現在分詞と過去分詞の２つがあります。

現在分詞は動詞の原形に「ing」をつけ、過去分詞は動詞の原形に「ed」をつけます。

I know that woman singing on stage.（私は舞台で歌っているあの女性を知っています。）

動詞にingを付け、名詞を修飾する形容詞の役割をはたします。

This is a letter written by my teacher.（これは私の先生によって書かれた手紙です。）

動詞にedを付け、名詞を修飾する形容詞の役割をはたします。

分詞の形容詞的

分詞構文とは

分詞構文とは、副詞的に文の情報を補足するものです。

分詞構文では、同時に2つの動作が行われている状態を表したりします。

Students are walking down the road singing songs.（学生たちは、歌を歌いながら道を歩いています。）

学生たちは、何かをしながら同時に別の事をしている状態を表しています。

これを、分詞の形容詞的用法で書くと、下記の文になります。

Students singing songs are walking down the road.（歌を歌っている学生たちが道を歩いています。）

名詞の後ろに現在分詞を置き、前の名詞を修飾しています。

時を表す分詞構文の使い方と例文

時を表す分詞構文では、同時に2つの動作が行われている状態を表します。

また、何かの動作をしたのが何をしている時の事であるかも表します。

She is sitting in a chair reading a book.（彼女は本を読みながら椅子に座っています。）

本を読むのと椅子に座るのが同時に行われている状態を表します。

Surrounded by many children, she is reading a picture book.（たくさんの子供たちに囲まれて、彼女は絵本を読んでいる。）

たくさんの子供たちに囲まれるのと絵本を読むのが同時に行われている状態を表します。

Walking in the park, I noticed beautiful flowers in bloom.（公園を歩いていると、きれいな花が咲いているのに気づきました。）

私がきれいな花が咲いているのに気付いたのは、公園を歩いている時で会ったことを表します。

動作の継続を表す分詞構文の使い方と例文

分詞構文では、何かの動作の後に、別の動作が行われたことを表すことができます。

Taking the water out of her bag, she drank it.（彼女はカバンから水を取り出して、それを飲んだ。）

水を取り出すという動作の後に、水を飲むという動作が行われたことを表します。

この分は、下記のように、andを使って書き換えることができます。

She took the water out of her bag and drank it.（彼女はカバンから水を取り出して、それを飲んだ。）

原因や理由を表す分詞構文の使い方と例文

分詞構文では、原因や理由を表すことができます。

Having nothing to do, she is at home.（何も用事が無いので、彼女は家にいます。）

何も用事が無いという理由を表します。

この文は、becauseを使って下記のように表すこともできます。

She is at home because she has nothing to do.（何も用事が無いので、彼女は家にいます。）

Written by a famous writer, this novel is very interesting.（有名な作家に書かれたので、この小説はとても面白い。）

有名な作家に書かれたという理由を表します。

この文は、becauseを使って下記のように表すこともできます。

This novel is very interesting because it was written by a famous writer.（有名な作家に書かれたので、この小説はとても面白い。）

分詞構文での否定の位置

分詞を否定する場合、notやneverは分詞の前に置きます。

Not having enough money, I couldn’t go out to eat.（十分なお金を持っていなかったので、食事に行けなかった。）

現在分詞の前にNotを置き、動詞を否定します。

Never been abroad, I don’t have a passport.（海外に一度も行ったことが無いので、私はパスポートを持っていない。）

過去分詞の前にNeverを置き、動詞を否定します。

完了形（having+過去分詞）で以前の事を表す分詞構文の使い方と例文

文の述語動詞よりも前の事を分詞構文で表す場合、「having+過去分詞」の形で表します。

Having seen the movie before, I didn’t go to the movie with her.（私は以前その映画を見たことがあるので、彼女と一緒に映画を見には行かなかった。）

文の述語動詞よりも前に映画を見たことを表します。

Having eaten too much breakfast, I will not eat lunch.（私は朝ごはんを食べすぎたので、お昼ご飯は食べない予定だ。）

文の述語動詞よりも前に朝ごはんを食べたことを表します。

前に接続詞を置く分詞構文の使い方と例文

分詞構文の意味を明確にするために、分詞の前に接続詞を置くことがあります。

接続詞は、whenやwhileなどが多く使われます。

When arriving at the station, I realized I didn’t have an umbrella.（駅に着いた時、傘を持っていないことに気づきました。）

分詞の前に時を表すwhenを置きます。

While traveling to the United States, I lost my wallet.（アメリカに旅行中に、私は財布を無くしました。）

分詞の前に時を表すwhileを置きます。

独立分詞構文の使い方と例文

分詞構文では、分詞の主語と文の主語を一致させるの基本です。

ただし、分詞の主語と文の主語が一致しない場合もあります。

これを、独立分詞構文と言います。

分詞の主語と文の主語が一致しない場合は、分詞の直前に主語と置きます。

The store being closed, I went to another store.（その店が閉まっていたので、私は他の店に行った。）

分詞の主語は「その店」で、文の主語は「私」のため、分詞の前に「The store」を置きます。

The weather being nice, I went to the park.（天気が良かったので、公園に行きました。）

分詞の主語は「天気」で、文の主語は「私」のため、分詞の前に「The weather」を置きます。

付帯状況を表す分詞構文（with＋名詞・代名詞＋分詞）の使い方と例文

主節の内容と同時に起こっている事を補足して説明する場合は、「with＋名詞・代名詞＋分詞」を使います。

She ran with her hair fluttering.（彼女は髪をなびかせながら走って来た。）

「with＋名詞＋現在分詞」で、走ると同時に髪をなびかせていたことを表します。

He sat with his eyes closed.（彼は目を閉じたまま座っていた。）

「with＋名詞＋過去分詞」で、座ると同時に目を閉じていたことを表します。

英語の分詞構文とは？｜まとめ