新宿御苑の桜の種類と見頃の時期｜桜はいつまで楽しめるの？

新宿御苑には、非常にたくさんの種類の桜の木が植えられています。

桜は種類によって花開花時期が異なるため、新宿御苑では、数ヶ月に渡る長い期間、綺麗な桜の花を楽しむことができます。

今回は、新宿御苑の桜の種類と見頃の時期について紹介したいと思います。

新宿御苑の桜の種類(品種)や本数

新宿御苑には、その広い敷地内に、約70種類以上、約1,000本以上の桜の木が植えられています。

桜といえば染井吉野(ソメイヨシノ)が有名ですが、ソメイヨシノよりもずっと早い時期に開花する桜や、ソメイヨシノの花が散る頃に開花する桜などもあります。

東京都内で、桜の木が1,000本以上植えられている場所は、それほど多くはありません。

特に、新宿御苑のように都心にある公園・庭園の中では、新宿御苑の桜の本数は非常に多い方だと言うことができます。

新宿御苑の桜の見頃の時期

一般的に桜の見頃といえば、ソメイヨシノが満開になる、3月下旬から4月上旬のことを指します。

ただ、新宿御苑には非常に多くの種類の桜の木が植えてあるため、2月頃から4月下旬まで、綺麗な桜の花を観賞することができます。

時期	見頃の桜
2月～3月上旬	寒桜(カンザクラ) 河津桜(カワヅザクラ) 寒緋桜（カンヒザクラ）
3月下旬～4月上旬	枝垂桜(シダレザクラ) 染井吉野(ソメイヨシノ)
4月上旬～4月下旬	八重桜（ヤエザクラ)

新宿御苑で2月～3月上旬に見頃を迎える桜

ソメイヨシノの開花よりもずっと早く、綺麗な花を咲かせる桜もあります。

寒桜(カンザクラ)｜日本庭園やレストハウス周辺など

寒桜(カンザクラ)は、2月から3月上旬に見頃を迎えます。

2月から3月といえば、梅が見頃を迎える時期ですが、カンザクラは梅と一緒に見ることができます。

カンザクラは春一番に咲く桜と言われています。

蕾は濃いピンク色をしており、可愛らしい淡いピンク色の花を咲かせます。

椿寒桜(ツバキカンザクラ)｜管理事務所周辺など

こちらは、管理事務所周辺にあるツバキカンザクラです。

新宿御苑に植えられているツバキカンザクラの本数は、それほど多くないのですが、まだ寒くあまり花などは咲いていない時期に見ることができる、綺麗な桜です。

ツバキカンザクラは、淡いピンク色をした、可愛らしい花をたくさんつけていました。

河津桜(カワヅザクラ)｜レストランゆりのき前など

こちらは、早咲きの桜として有名な河津桜(カワヅザクラ)です。

新宿御苑では、レストランゆりの木前の大きな花壇に、河津桜が植えられていました。

河津桜の花は濃いピンク色をしており、3月上旬には、すでに緑の葉っぱも出始めていました。

レストランゆりの木前の大きな花壇には、梅も植えられています。

3月上旬に新宿御苑に行くと、梅の花と一緒に河津桜も見られるので、非常に得をした気分になれます。

新宿御苑で3月下旬～4月上旬に見頃を迎える桜

3月下旬から4月上旬は、ソメイヨシノが満開になる時期として有名です。

そして、しだれ桜など、ソメイヨシノとほぼ同時期に満開を迎える桜もあります。

枝垂桜(シダレザクラ)｜下の池周辺など

しだれ桜は、ソメイヨシノよりも少し前に満開になる種類と、ソメイヨシノよりも少し後に満開になる種類があります。

ソメイヨシノが満開の時に、新宿御苑の下の池周辺にあるしだれ桜は、綺麗な花を咲かせていました。

こちらのしだれ桜は、よく見ると、枝の先の花はすでに落ち始めているようでした。

そのため、ソメイヨシノよりも少し早く開花した事が伺えました。

染井吉野(ソメイヨシノ)｜桜園地など園内各所

日本で桜と言えば、ほとんどの場合ソメイヨシノを指します。

そして、ニュースなどで報道されている桜の満開日も、ソメイヨシノの満開日を指します。

桜の満開日の少し後に新宿御苑の桜園地に行ったところ、桜園地一帯は、ソメイヨシノの花で覆い尽くされていました。

ソメイヨシノの花はまさに満開の状態で、上を見ても周りを見ても、ソメイヨシノの花ばかりでした。

なお、ソメイヨシノは新宿御苑のいたる場所に植えられています。

特に目的もなく新宿御苑を散策しても、満開の時期には、沢山の綺麗なソメイヨシノを見ることができます。

新宿御苑で4月上旬～4月下旬に見頃を迎える桜(八重桜)

ソメイヨシノが散る4月上旬から4月下旬にかけては、八重桜が見頃を迎えます。

ソメイヨシノがメインの場所では、4月中旬になると桜の見所は無くなってしまいますが、新宿御苑はソメイヨシノに負けないくらい、沢山の八重桜が植えられています。

ソメイヨシノの時期に桜を見に行けなかった人でも、4月下旬まで綺麗な桜を楽しむことができます。

なお八重桜とは、桜の名前ではなく、花びらが何重にもなった桜の総称です。

八重桜には、種類ごとに一つ一つ名前が付けられています。

一葉(イチヨウ)｜風景式庭園など

風景式庭園には、一葉(イチヨウ)の木がたくさん植えられています。

ソメイヨシノが散ってしまった後、新宿御苑に行ってみると、庭園内が桜だらけでびっくりするかもしれません。

一葉(イチヨウ)は、淡いピンクのフリルのようなたくさんの花びらを付けた花が、まとまって咲きます。

そのため、花が非常に大きく見え、ボリュームがあって豪華な感じがします。

関山(カンザン)｜風景式庭園、桜園地など

風景式庭園や桜園地などには、たくさんの関山(カンザン)の木が植えられています。

こちらは、桜園地に植えられているカンザンの様子です。

カンザンの花びらは、濃いピンク色のフリルのようです。

カンザンも、花がまとまって咲くため非常にボリュームがあり、色も濃いため、さらに華やかな雰囲気になります。

市原虎の尾(イチハラトラノオ)｜桜園地など

こちらは、桜園地にある市原虎の尾(イチハラトラノオ)です。

市原虎の尾は、白いフリルのようなたくさんの花びらがある花を咲かせます。

長く伸びた枝の先に、白い花が密集して咲いている様子が虎の尻尾に見えたため、この名が付いたと言われています。

新宿御苑の4月下旬の桜の様子

4月下旬になると、八重桜の花も散り始め、桜の見頃の時期も終わります。

わざわざ4月下旬に、桜の花を見に行く人はあまりいないとは思いますが、4月下旬に新宿御苑に行くと、散ってしまった桜の花びらが絨毯のように広がり、風情のある景色を見ることができます。

こちらは、4月下旬の日本庭園の様子です。

桜の花はだいぶ散ってしまっていますが、桜の花びらで地面がピンク色になっています。

日本庭園の雰囲気と、桜の花が散ってしまったもの悲しい雰囲気は、非常に絵になると思いました。

こちらは、新宿御苑の中の池の側です。

このあたりも、やはり4月下旬には、桜の花はほとんど散ってしまっていました。

道を歩いていると、所々、道がピンクの花びらで埋め尽くされ、美しい桜の終わりを鑑賞することができました。

新宿御苑の桜の種類と見頃の時期｜まとめ

いかがでしたでしょうか？

新宿御苑には、非常にたくさんの種類の桜の木が植えられています。

ソメイヨシノの満開の時期は一週間程度のため、都合が合わずに見逃してしまう人も多いかもしれません。

新宿御苑では、数は少ないですが、2月～3月と、早い時期から桜の花を見ることができます。

そして、ソメイヨシノが散ってしまった後も、驚くほどたくさんの八重桜を見ることができます。

長い期間、沢山の美しい桜の花を見ることができますので、是非、新宿御苑で綺麗な桜を何度も見てみてください。