YouTubeも見てね!チャンネル登録も大歓迎です!!
アクアのお出かけスポット
新宿御苑の歴史的建造物|歴史のある建物・橋・門などがあります
新宿御苑は、開設当時は現在の宮内庁の管理下に置かれており、大正天皇と昭和天皇の葬儀が行われるなど、皇室とは縁のある公園です。
公園内にも、天皇や皇族に関わる施設が二つあります。
また他にも、歴史のある橋や門などもあります。
今回は新宿御苑の歴史的建造物を紹介したいと思います。
目次
新宿御苑の歴史的建造物
新宿御苑の中には、天皇・皇族に関わる建物など、歴史的な建造物がたくさんあります。
旧洋館御休所は、天皇や皇族の休憩所として創建された建物です。
旧御凉亭は、皇太子の御成婚記念として献上された建物です。
擬木橋は、日本初の木を模した橋です。
旧新宿門衛所と旧大木戸門衛所は、昭和初期に建てられた門衛所です。
広い敷地の中には、歴史的な建造物が点在しています。
新宿御苑の旧洋館御休所|天皇や皇族の休憩所として創建された建物
こちらは、旧洋館御休所(きゅうようかんごきゅうしょ)です。
天皇や皇族が、新宿御苑の温室で植物を観察する時などに利用する休憩所として、1896年に建てられました。
この建物は、19世紀にアメリカで流行したスティック・スタイルの木造建築物です。
スティック・スタイルとは、多くの木の軸組で造られた木造の建物です。
白い壁には細い木が組み合わされて、模様のようになっています。
屋根は緑で、まさに西洋の洋館のイメージ通りの建物です。
旧洋館御休所の前には、非常に大きな木が立っています。
芝生や木の緑に、旧洋館御休所の緑の屋根が合わさり、非常に一体感のある風景となっています。
新宿御苑の旧御凉亭|皇太子の御成婚記念として献上された建物
こちらは、旧御凉亭(きゅうごりょうてい)の入り口です。
特徴的な屋根の形や瓦の色を始め、柱や窓なども中国風の造りになっています。
旧御凉亭は、皇太子(後の昭和天皇)のご成婚を記念して、台湾在住邦人の有志が造営・献上した建物です。
設計者は元台湾総督府の建築家で、建物には中国南方地方の建築様式が取り入れられています。
建物は1927年に完成しました。
この建物の完成に合わせて、台湾総督府から台湾杉などが贈られ、今でも旧御凉亭の西側には台湾杉が育っています。
こちらが旧御凉亭の中の様子です。
窓に取り付けられた木の枠も、中国風の装飾となっています。
木の枠の窓からは、日本庭園が一望できます。
旧御凉亭を出ると、日本庭園へとつながっています。
日本庭園からは、池の向こう側に、旧御凉亭見ることができます。
日本庭園の中に立っている中国風の旧御凉亭は、非常に目立つ建物であるにも関わらず、日本庭園とも不思議とマッチしています。
新宿御苑の擬木橋|日本初の木を模した橋
整形式庭園から一番外側の道を通って南エリアに入る途中に、面白い橋があります。
池の上を通る道路にかかる、木でできた小さな橋です。
こちらは、擬木橋(ぎぼくばし)です。
擬木橋とは、木の幹に似せて石やコンクリートで作った橋のことです。
こちらは、1900年(明治33年)にパリ万博で展示されていたものを輸入し、アメリカ人技師が設営工事を行い、1905年(明治38年)に完成したものです。
この擬木橋は、日本で最初の、木に似せて作った橋と言われています。
新宿御苑の旧門衛所|旧新宿門衛所・旧大木戸門衛所
東京メトロの新宿御苑前駅から新宿御苑の新宿門に向かう途中に、旧新宿門衛所があります。
大木戸門の入り口には、旧大木戸門衛所があります。
これらは1927年(昭和2年)に建てられた門衛所です。
1945年の空襲で以前の施設はほぼ全焼しましたが、戦火を逃れ、新宿御苑が皇室の御料地だった頃の面影を残す、歴史的価値の高い門であると考えられます。
新宿御苑の歴史的建造物|まとめ
いかがでしたでしょうか?
新宿御苑には、歴史的建造物がたくさんあります。
その中でも、皇室関連施設である旧洋館御休所や旧御凉亭は、非常に見応えがあります。
アメリカのスティック・スタイルや中国南方地方の建築様式の建物など、普段あまり見かけない建物ばかりです。
歴史的建造物を見るための入場料はかかりませんので、新宿御苑に来た際は、ぜひ歴史的建造物も見ていってください。